■【現場レポート】
サービス×セールスの二刀流!吸収式冷温水発生機の夏支度と、変わる日本の夏
皆様、こんにちは。
当社は、矢崎総業株式会社のグループ会社である「矢崎エナジーシステム株式会社・環境システム事業部」の特約店契約、並びにサービス指定店の認定を受けております。
私たちはメーカーのサービスマンとしての役割を担いながらも、お客様の建物全体を見渡し、様々な設備の提案営業も行っています。単なるサービスマンではなく、**「サービスもセールスも行うエンジニア」**と自らを位置づけ、日々技術と知識の向上に努めています。
今回は、そんな私たちサービス・セールスエンジニアが普段どのように活動しているのか、現場のリアルな声をお伝えしたいと思います。
繁忙期の舞台裏:計画的な「冷房切替え作業」
当社の繁忙期は、大きく年2回に分かれます。
第一繁忙期(夏期): 5月〜9月末頃
第二繁忙期(冬期): 10月〜2月中旬頃
毎年5月初旬から6月中旬にかけては、夏に向けての「冷房切替え作業」が本格化します。過去の実績に基づき、事務スタッフが契約先すべてのお客様とアポイントを調整。3つの班体制で、月曜から金曜まで1週間で約30件、およそ6週間かけてお客様の施設を一巡します。
故障を未然に防ぐ「予防保全」へのこだわり
特殊なシステムで成り立つ吸収式冷温水発生機は、部品などが一般市場には流通していません。そのため、万が一故障してしまうと復旧にお時間をいただく場合があります。
だからこそ当社では、**「予防保全」**を強く推奨しています。
年に2回、空調システム全般を細部にわたり点検し、事前にお見積りをご提案。壊れる前に部品交換を行うことで、お客様に常に快適な空気環境をご提供できるよう努めています。
また、万が一「冷房が効かない」「機械の調子が悪い」といったトラブルが起きた際も、保守委託契約先であれば、基本的には当日・無償対応(部品交換を除く)でエンジニアが駆けつけ、迅速に現地調整を行っています。
■冷房切替え作業の3つのポイント
専門知識や特殊な計測機器を使い、機械が安定稼働できるように以下の調整を行います。
・機械本体(CH)の調整と真空排気
既存設置機器(屋上・屋外・機械室)にある本体内部の冷凍サイクルの切替・調整・運転状況測定。機械の性能を保つための真空排気作業も行います。
・クーリングタワー(CT)の清掃・点検
夏期にのみ稼働する屋外設置の冷却塔(クーリングタワー)のメンテナンスを行います。
・室内機(FCU)の清掃・点検
※ご契約内容によります。室内への吹き出し口となるファンコイルのフィルター清掃などを行います。
■【技術解説】吸収式空調システムはどのように動くのか?
吸収式方式(夏期)は、主に以下の4つの設備が連動して初めて「冷房」として機能します。
- ・CH(吸収式冷温水発生機): 熱源となる機械本体
- ・CT(クーリングタワー): 夏期のみ稼働し、機械本体を冷やす設備
- ・FCU(ファンコイルユニット): 個室用の室内空調機
- ・AHU(エアハンドリングユニット): 大規模空間用の室内空調機
■【夏と冬の仕組みの違い】
・夏期(冷房): CHとCTを配管で結び、冷却水ポンプで水を循環させて本体の熱を下げます。CHで作られた7度の冷水が建物を循環し、10.5度になって戻ってきます。
・冬期(暖房): CHを燃焼させて、55度の温水を作ります。これが建物を循環し、52.5度になって戻ってきます。
なぜ「冷房が効かない」と感じるのか?~設計基準「32度」と地球温暖化~
夏場、お客様から「冷房の効きが悪い」とお問い合わせをいただくことがあります。しかし点検してみると、機械や設備は100%の能力で正常に稼働していることが多々あります。
これには、明確な理由があります。
矢崎総業が昭和45年に発売を開始した「アロエース」をはじめ、現在国内の各メーカーから発売されている吸収式冷温水発生機は、**「夏期の外気設定温度=約32度」**を基準に設計されています。
昔の日本の夏は、どんなに暑くても32度を超える日はそう多くありませんでした。
しかし近年は、地域によっては40度を超える日も珍しくありません。外気温度が32度を前提に設計された機械が100%稼働していても、外気が35度や38度になれば、どうしても「冷えが悪い」と感じてしまうのです。
地球温暖化防止及び夏期ピ-ク時間の電力量削減等の施策の為に
冷房設定温度28度・暖房設定温度20度が、
定着しつつ有る世の中になって来ましたので何とか、外気温度上昇中、設定温度高い状態に人々が慣れて来ていますのでなんとか夏期を凌いでいる状況です。
冬期に、万が一空調システムが停止してしまった時でも
お客様にご迷惑をお掛け致しますが、暖は色々な方法が有ります。
夏期の場合は、そうもいかずにお客様も私達も困惑してしまいます。
冷はスポットクラ-位しか、思いつきません。
当社の無料貸し出し用の、スポットクラ-を準備しておりますが、
公民館の小さな事務所位の面積位しか対応できません。
ですから、先程お伝えさせて頂きました、事前見積・予防保全が大変重要になって参ります。
事前見積とご提案が、お客様の快適な建物環境実現には、絶体に必要です。
- 一日8時間稼働
- 夏期3月ヶ月稼働
- 冬期3月ヶ月稼働
この稼働時間で各メーカ-の使用耐久年数は、約15年間です。
この約15年は、メーカ-メンテナンス及び推奨使用時間毎の
定期部品交換等を適正に行なった場合の使用耐久年数です。
■当社の一番古いお客様では、設置当初からメンテナンスさせて頂きまして
30年生も存在致します。
■メーカ-は、製造停止から部品供給を15年継続しなければなりません
を、とうに超え部品も無くなりつつ有りますが、
愛のセ-ビス・エンジニア達のメンテナンスで、延命中です。
無論、17年近く毎年、入れ替えのご提案及び見積を提出させていただいております。
■近年は夏期が長く、日本は本来 春・夏・秋・冬 四季有りましたが、温暖化の影響で
春・夏・激夏から気持ち秋・冬と、四季から三季になりつつ有ります。
地球温暖化の影響により、世界中で異常気象や自然災害が発生しています。空調設備の現場にいると、「人の力ではどうにもならないほど、温暖化は進行している」という事実を、温度という明確な数値を通して肌で感じます。
少しでも快適な環境を維持できるよう、私たちセールス・エンジニアは今日も全力で
メンテナンスと調整に向かいます。
本日も、ご安全に😊

